2016年2月29日月曜日

龍子短冊―――青梅の色遣い


日本美術院の日本画家、川端 龍子(明治18-昭和41)の短冊と出合った。
青い梅の色遣いに引き付けられた。
白い壁にかけて、信楽の壷に、春の草を活けて、楽しんだ。
美術を所有することの意味を少し理解できた。

龍子が、茅舎とともに「ホトトギス」同人だったことは後で知った。

手元に置くことができて幸せだと思う。
8年前にやってきた絵入りの年賀状や
4年前に掘り出した鮎図はすでにない。

2016年2月27日土曜日

自由律俳人・裸木の短冊


思いがけないかたちで、
自由律俳人の大橋裸木(明治23-昭和8)の短冊3点を見つけた。
思いがけない、というのは
斎藤茂吉の短冊の下に入っていたからだ。
そのうちのひとつ。

灯の下ことしのさくらんぼ出はじめた    裸木

碧梧桐の影響下にある書体ではなかろうか。
書体、筆跡に気を配る魅力的な俳人は、多くない。
自由律最短といわれる句「陽へ病む」の作者。
後に層雲入門叢書として出された『層雲の道』に、荻原井泉水は
野村朱鱗洞、尾崎放哉、種田山頭火と並べて彼の作品と作風を紹介していた。
上田郁史「近代俳人列伝」には、その人柄がよく紹介されている。
4冊の句集は、層雲にかかわった10年で編んだもののようだ。
43歳で死んでいる。





2016年2月4日木曜日

小川芋銭の手紙



小川芋銭の手紙に出合った。
芋銭の書簡の中でも、殊更に分量が多かった。
大正15年初夏の。
文中、「如来地」なる仏教語が出現する。
それは憧憬する彼岸なのだ。
店主など及ばぬ、形而上世界に生きていた芋銭だった。






2016年2月2日火曜日

紅梅偶々

千波公園にて

  偶 々
梅守は くれなゐ吸ふか 地の底の
虚(うろ)大根 いただくけふは 春隣
葡萄染め 隠れて花の 衣かな
川遡(のぼ)る 瑪瑙採りの目に 春の峰
あいくるし いもうとウラン 春の雲
芽甘藍  煮て暖かき 二月過ぐ












2016年2月1日月曜日

ふらんす堂なづな集特選、ふたたびいただきました。



ふらんす堂なづな集(石田郷子選、第147号)にて、
再び特選いただきました。
初冬の早朝、岩間付近の
朝日に水けむりがあがる川の風景でした。