2017年11月27日月曜日

偶 々


無意識は 月の作用、か 冴へ返る
觸れるもの 常寂光の ておりあの
美しき ナチ軍服が來る 鉛空
穐光る 中の微かな 東方よ
うらぬすの 東より來ぬ 常寂光









2017年11月26日日曜日

観thea


四諦について作文したあと、
古代オリエントに発する「光の形而上学」から、
ライトボディ覚醒の現代にいたる大きな流れの、
探索の途上で、
ネオプラトニズムのプロティノスに出会っている。
プロティノスの見神体験を読んでいるのだが、
師プラトンが顕教なら、
プロティノスは密教である。
ひとの生の目的を知った以上は、
それに違う行為への関心は薄れ、
より上位の世界を知ることを希求するものだ。

叡知界を超えものて、
一者との出会いで起こった光の記述が圧倒する。
プロティノスは究極の観照を観theaと呼んだ。
しかし、観照経験の言語への定着を図るために、
触。
結合。
臨在。
共在。
脱自。
直触への衝迫。
静止。
といくつもの表現をしている。
観ることは成ることだ。

プロティノスは至高に触れる浄福を語る。
神を観ようとするものは、
まず神のごとくにならねばならない。
みずから美しくならねば、
美しいものはわからない。
そうすれば叡知界へと上昇し、
美しいイデアの諸相を観る。
さらにその彼方にある善を観る。
第一のノエートンを観る。











2017年11月15日水曜日

偶 々



木星の 七天使飛ぶ 穐楓
楓燃ゆ 錬金炉燃ゆ 森深く
穐淨む とりすたん和音 かそけくも
叡知(ぬうす)とは 穐中つ世の べあとりいちえ
槐黄葉 煉獄礦山(やま)に 似たるらし
冥府へと 降りたる冬の 菫哉
かたり派の 銀の器の 冬の水
月紀より 木星紀へと 冬汎












2017年11月8日水曜日

Ἑρμῆς Hermēs



ヌース(叡知)、
グノーシス(認識)という言葉が、
鳴り響いている。

 クラテールにみずからを浸せ。
 それをなし得るものよ。
 クラテールを降ろした方へと上ることができると信じるものよ。
 何のために生まれてきたかを認識する者よ。

 この宣布を聞いて、
 叡知(ヌース)に浸されたものたちは、
 知識(グノーシス)に与り、
 全き人間となった。           (ヘルメス選集Ⅳ)

ヘルメスとつながることができたので、
「ヘルメス文書」(1980)を読みはじめた。
本文と訳注とが見開きで開示されているので、読みやすい。
「ヘルメス叢書」全7巻もあり、
こちらは茨城大学で借りた。
如来の分身だった空海の著作を読むときもそうだが、
一字に千の理が含まれる、と思いながら、読む。











2017年11月6日月曜日

参禅


雲水への手続きが進むなかで、
自力で悟ろうとする道元禅師の霊統・曹洞宗の寺院で、
参禅した。
25年ぶりで、
周囲はご高齢の方、無口な方ばかりだった。

40分を二度。
厳しさの中で、いずれも途中で寝た。
覚めると、
小鳥の囀りが急に耳に入ってくる。
だれへともなく、詫びる。

雑巾掛けは足が冷たかった。
他人の目的は知らぬ。
わたしの目的は唯一、帰天だ。
叙情的ではない。

その夜はよく、眠れた。
翌日の、
身の、頭の、
軽やかさは、ぜひ書き残しておきたい。