2018年4月25日水曜日

神威

常陸大宮の山中で
常陸国一ノ宮の鹿島神宮への、
毎月1日に昇殿して参拝していた年月、
同じく二ノ宮の静神社への年月、を振り返ると
強烈に、あるいは穏やかに緩やかに、
わたしの願いは、聞き届けられていた。

願いは、大きな紙に記し、
拝殿の前で、ひそかに広げ、
あるいは祝詞奏上で額突く前に置き、
魂に刻み付けるように繰り返し唱えた。
わたしは真剣だった。

神威は恐るべきものだ。
かなえてくださる。
真剣であればあるほど、
時間を超越したところで、
産霊(むすび)の力を顕す。

懲りずに祈る。
だがその前に、いままでを振り返り、
感謝の思いを、伝えねばならぬ。











2018年4月17日火曜日

偶 々


花梨咲ひて 木星風の いづくより
葉櫻や 黙だせば蕊の 積もりゆく
ひとつきの 氣吹(ゐき)の加速や 榠樝咲く 
木星の 風流れ來て 榠樝咲く
橄欖(かんらん)布留(ふる) 五月の空の 真區(まほら)より
香油採る 素馨(そけい)はとほき れむりあの
五りろとん ほどの五月の 香油採り
橄欖に 鎮もる石が 五月闇
五月雨の 五十鈴やうなる 滴(しづく)哉







2018年4月9日月曜日

偶 々


  偶 々
風呂敷に 春を包むで 結界す
蔓(からくさ)の らせんはじまる 春日かな
ふたたびの 螺旋の生(あ)れる 蔓の
余白とは 満開の花の 其の下の
花の風 言葉はとどかぬ ものと知れ
つつしみて 六喩知りたり 花の日に